日立 Z-8270
原子吸光光度計は、基底状態にある原子に適当な波長の光を通すと、原子がその光を吸収して励起する現象を利用した分析で、金属成分の定量分析が ppb~ppmの濃度で測定できる装置です。本測定では、偏光とゼーマン効果によってバックグラウンド補正を行っています。
化学炎で試料を原子化するフレーム原子化法では、燃料ガスと助燃ガス(アセチレン-空気)を混合してバーナーで燃焼し、試料を霧状にして原子化したもの を測定します。ただし、試料が1回の測定につき約2mL必要で、測定できる濃度はppmレベルとなります。
他に、黒鉛炉(グラファイトキュベット)を用いたフレームレス(グラファイトファーネス)原子化法があり、原子化部に電流を通じて磁場をかけ、高温にす ることにより原子化され測定できます。試料は約1mLあれば測定できますので、少量しかない試料に向いています。また測定できる濃度もppbレベルなの で、濃度が低いものにも適しています。
設置年 | 1997 |
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装置カテゴリ | |
適合分野 | |
設置場所 | 岡山市 |
提供者所属 | 自然科学研究科(理) |
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情報提供日 | 2019/02/08 |
現在の設置場所 | 一般教育棟B-409 |
購入時の価格帯 | 200万~1千万円 |
稼働状況 | 年に数回程度稼働 |
装置状態 | 一部機能の能力低下はあるが、購入時の機能は維持している |
提供・転出時期 | 2019/02/08~2019/02/19 |
提供先の決定方法について | 先着順 |
年間維持費 | |
残り使用可能年数 | |
参考情報その他(装置を利用した研究例など) | 管球,消耗品,スペアパーツあります。見学希望者は山下までご連絡下さい(kty@cc.okayama-u.ac.jp)。 |