概要

本装置は、蛍光スペクトルの励起波長依存性を測定できる2次元蛍光スペクトル装置で、励起 波長を掃引させて蛍光スペクトルを得ることができます。この測定を短時間に行うために、蛍 光測定用ディテクタとして分光器の掃引なしにスペクトルが得られる CCD マルチチャンネルディテクタを採用しています。

装置本体 幅155×奥行123×高さ110㎝
PCラック 幅70×奥行65×高さ140㎝

励起部の特長として、単色光の波長幅を拡げて励起の輝度を増加させることができる差分散式ダブルモノクロメータを使用しています。さらに蛍光測定部の分光器においては、励起波長の 掃引に同期して励起波長を除去するノッチスリットを用いた差分散式トリプルスペクトログラ フを使用。このため、マルチチャンネルディテクタを用いた通常の蛍光分光装置では得られな かった2次元蛍光スペクトルを測定することができます。また、励起用分光器にダブル分光器、 蛍光測定用分光器にトリプル分光器を用いることで、極めて高い迷光除去性能が得られます。 光源、励起用分光器、試料、蛍光測定用分光器を結ぶ光学系には、色収差フリーの反射光学系が用いられ、波長による焦点移動がないため全ての波長で高い性能が得られます。