機器共用推進本部からのお知らせ
山口大学遺伝子実験施設利用者のみなさまへ
共焦点イメージングサイトメータCQ-1(横河電機)にインキュベータ機能とレーザーが追加されました。
CQ-1は細胞へのダメージが少ない共焦点顕微鏡であり、タイムラプスを撮影を行っても細胞へのダメージは最小限に抑えられます。
撮影時間も短いので、タイムラプスと同時にZ軸撮影を行うことでできます。
Z軸撮影から自動的に最もきれいな画像を重ね合わせる機能も持っています。 また、大量の細胞の染色強度を高速で定量することも出来ます。
今回の説明会では、タイムラプス撮影を中心に機器の利用説明を行っていただきます。
また、96ウエルやスライドガラスの組織や細胞データから核や細胞質、核移行の定量方法についてもご説明いただきます。
遠隔の方は、サンプル(固定のみ)を郵送していただければ、リモートで解析できます。
共焦点イメージングサイトメーターにご興味のある方はぜひご参加ください。
ご参加を希望される方は、山口大学遺伝子実験施設までメールでご連絡ください。
共焦点イメージングサイトメータCQ-1(横河電機)利用説明会
内容:タイムラプス撮影を含む基本操作と核移行アプリケーションの解析
日時:2022年令和4年2月8日17時から
場所:ZOOMでのリモート説明
追加機能
1.レーザーの増設
405nm、488nm、561nm、640nmの4波長レーザー
405nm:DAPI、Alexa Fluor 405、Hoechst
488nm:FITC、GFP、Alexa Fluor 488、Calcein AM
561nm:RFP、TxRed、mCherry、Cy3、Propidium iodide、Alexa Fluor 568
640nm:Cy5、Alexa Fluor 647
2.インキュベーター機能 CQ1本体内のステージ部を37℃、5%CO2、加湿で撮像出来ます。
タイムラプス撮像を行うことでエンドポイントでの撮像では分からなかった細胞分裂、細胞の形態変化や移動、細胞内局在の変化等の画像を得ることが出来ます。 3.画像取得の方法について
CQ1を用いて画像を取得する基本的な操作に関してご紹介致します。
ウェルプレート等で準備されたサンプルの共焦点画像、明視野画像を、一度に高速で取得することが出来ます。
4.アプリケーションのご紹介】
a.核の定量解析アプリケーション
蛍光標識された核を画像解析により認識致します。
単純に核数=細胞数としての細胞数カウントや核領域内のカウント、核領域内の輝度値を算出します。
多くのアプリケーションの基礎となります。
b.細胞質内のドット解析アプリケーション
細胞質内のドット数のカウントや輝度値を算出することが出来ます。
ドット状の蛍光画像が得れらるもの(例えばGタンパク質共役受容体のリガンドのスクリーニング等)に応用出来ます。
c.転写因子の細胞質から核への移行アプリケーション
核、及び細胞質の画像解析から転写因子由来の蛍光輝度値を算出できます。
転写因子の核への移行を促進するや阻害する物質のスクリーニングに応用出来ます。